ただの口内炎だと思っていたら・・・がんの可能性がある危険な症状
口内炎は1、2週間で放っておけば自然と治るおよそ1cmの潰瘍です。そのため口内炎ができたとしても、わざわざ病院へ行くという人は多くないでしょう。大したことがないと思われがちの口内炎ですが、「実はガンだった…」なんてことがあります。今回は、気をつけて欲しいガンの可能性がある危険な口内炎の症状と特徴について紹介します。「当てはまるかも…」と感じたら一刻も早く病院へ行きましょう。
危険な口内炎の症状とは?
治りが悪い口内炎や、月に何度も出来る口内炎は要注意したほうが良いでしょう。普通の口内炎と間違われやすいのが「前癌病変」といわれるガン化の可能性がある粘膜疾患です。厳密に言うと、前癌病変は口内炎とよく似た症状ですが、前癌病変には「白板症」と「紅板症」と呼ばれるものがあります。
白板症の症状と特徴
白板症とは、頬の内側や舌、歯茎などの一部の粘膜が白くなり、食べものや歯ブラシなどの刺激によって痛みを伴います。そのため口内炎と間違われることがありますが、白板症の場合は自然に治癒することはありません。白板症の特徴は、白くなる範囲が広がり、触った時にしこりがみられるようになります。白板症がガン化する確率はおよそ10%で、薬物療法や外科切除などの治療が行われます。
紅板症
紅板症とは、頬の内側や舌、歯茎などの一部の粘膜が周囲の粘膜とは明らかに異なる鮮紅色になります。紅板症も口内炎や白板症と同じく、食べものや歯ブラシなどの刺激によって痛みを伴います。紅板症は白板症よりもガン化する確率が高く、およそ50%と非常に高くなります。そのため紅板症が見つかったらすぐに外科切除しなくてはなりません。
喫煙者は要注意!ニコチン性口内炎とは
喫煙者に多いとされるニコチン性口内炎とは、お口の中の粘膜が厚くなって白く変色し、一部に赤い斑点ができる症状が特徴です。タバコの熱やタバコの熱によって口の中の乾燥してしまうことが原因で起こる口内炎です。またタバコに含まれる成分には発ガン性物質が含まれているため、喫煙者の前癌病変や口腔ガンの発生率は、非喫煙者のおよそ7倍といわれています。
異変を感じたらすぐに歯医者さんへ
いかがでしょうか?「ただの口内炎」と思っていてもガンの可能性があります。特に喫煙者は前癌病変や口腔ガンになる確率が上がってしまうので注意しましょう。「お口の中に異変を感じる…」「これらの症状に当てはまるかも」と感じたら、放っておかずに手遅れになる前に一刻も早く歯医者さんへ行きましょう。
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